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YuTakenouchi/竹之内悠

This is Blog of cyclist, Japanese YuTakenouchi. Roadrace. Cyclecross.MountainBikeXCO 自転車選手、竹之内悠のBlogです。

2015-2016 cyclocross season

SNS等では既に告知させて頂いてましたが、
僕の今シーズンのシクロクロスは終了することにしました。
今は、次シーズンに向け、準備中です。
詳細レポートは以下より。


12月末のZolderワールドカップで落車した際、右手を痛めてしまい、
それをずっと引きづってレースをしていた。
世界選手権等はなんとかカタチにし、シクロクロス東京のために帰国。
帰国後、Sato−Sportsで右手の状態を確認してもらい、
初見で明らかな靭帯損傷が見られるとのこと。
シクロクロス東京への参加は考えましたが、
日本で自分の走りを見てもらえる数少ないチャンスを逃すわけにはいかない。
強固なテーピングで手の動きを制限し、
あとは痛み止めを服用し、レースは無事にできた。

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予定ではシクロクロス東京後、ベルギーへ戻り、
約2週間で3レースほどを予定し、そこでシーズンを終える予定だった。
しかし、今の状態でベルギーに帰り、これ以上カラダを騙してレースをしていくことは
今後のためにならないと判断。
日本に残り、治療に専念することにした。

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本来なら帰国してすぐ、シクロクロス東京前にMRIで詳細な手の状態を確認すべきだったけど、
そういう情報を頭に入れてレースをしたくなかったし、
異常な状態である事くらい自分でも理解できていたので無理のし過ぎはしないでいた。
シクロクロス東京後に、改めて病院へ行き、MRI検査を受けた。
結果としては右手第2〜5指のMP関節に骨挫傷も伴う、靭帯損傷。
指の他の関節にも所々炎症が出ているとのこと。
面白い事にシクロクロス東京では元気な第1指の変なところにマメができた。
第2から5指までが満足に使えないので、
損傷していない第1指をカラダが自然とどうにかして使い、走っていたみたい。
第2指から5指は靭帯が切れるか、もしくは剥離骨折でもおかしくなかったようだった。
幸か不幸か、断裂や骨折より、損傷と骨挫傷の方が完治への治療法がなく、
ただ日にち薬しかないということ。炎症が治るのを待つだけ。
落車から既に2ヶ月が経ち、
手が痛む中、それを無理してレースをしてきたので2ヶ月経っても治らないのは当たり前か。

痛み止めを使ったのは世界選手権とシクロクロス東京。
やはりどっちもどうしても頑張りたいレースだったから。
プロではない考えだけど、痛いというカラダの信号をシャットアウトするのは、どうも怖くて、
痛いと感じながら我慢する方が、カラダをより痛めつけないで済む気がして、ずっと我慢していた。
そりゃ手術とかは別だけど、
手が痛くて原因が分かり切ってない時、痛いという信号を消すと自分の手の状態が分からないので
それはそれで怖い。
現に世界選手権後は手がパンパンに腫れ上がり、
そこまで無理して神経をシャットアウトする薬ってすごいなって思った。。

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photo by cyclowired

今シーズンを振り返り、11月まではいいカタチで持って行けた。
でも、そこで自制心を利かせきれず、
調子に乗って、カラダをオーバーワークに持っていってしまい、左脚のハムストリングを肉離れ。
日本へ緊急帰国し、全日本に向けてリハビリ。
実走でのトレーニングが脚の幹部への負荷が高すぎてコントロールできなかったので、
ローラー台の上のみで調整し、野辺山と全日本優勝。
ベルギーへ戻り、ローラー生活を続けていた中、Zolderで落車。
右手の靭帯損傷と骨挫傷。それに伴う血流障害。
日常生活レベルでも車のキーをひねれない、タオルを絞れない、服を着るのも必死、右手でナイフでお肉を切れないなど
もうグダグダな中、痛みを我慢し、調子を世界選手権に向け上げるためにレースは出続け、
世界選手権を走り、シクロクロス東京も走り。そして、息絶えました。

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11月に調子に乗りすぎたのが全ての原因。
Zolderでの落車もトレーニング不足により、
カラダの負荷が高い状態でのバイクコントロールが上手く出来なかったのが原因だと思うし、
つまりは11月から満足にトレーニングもできない中、ワールドカップで無理してコケて、、ということ。
焦る気持ちに自分が負けた結果だと思う。
今この瞬間は大事だけど、そこからどこを目指してて、何のために、何をしてきたなど、
自分の立ち位置を見誤ったせいでこういう結果になった。
ヨーロッパで一人でやっていく中で、
今以上に強い意志、そして同じ目標を持った人達とのチームワークが大事なんだと感じた。

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もっともっとやれる事がたくさんある、
でも、そこで調子にのるとまたカラダを壊すまで追い詰めてしまうので、
正しくやれる事を最大限にし、次シーズンに繋げていこうと思う。

今もポチポチとブログを書いてても右手が痛み、
果たしてこれは治るんか?と思ったりもしますが、、
安静に、そしてまたトレーニングを開始していきます。

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両手に華で。
東洋フレームのガールズ達とシクロクロス東京にて。
みんなそれぞれ個性があって、目指すところがある仲間達です。


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そして、最後に東洋フレームのみんなで。
みんながいるからぼくも頑張れます。
毎年、状況が違うし、色々とあるけれど、
今年もこうやってみんなと写真が撮れて嬉しい限りです。
このみんなでベルギーで戦いたいといつも思います。
また招待しようかな、カタチだけでも。

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今年もたくさんの応援をして頂き、本当にありがとうございました。
ベルギーで、まずは20番台前半。10番台。一桁。
これからのステップを見据え、現状に甘んじず、必要な事を考え、これからもやっていきます。
これからもよろしくお願いします。

では。
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  1. 2016/02/24(水) 11:04:32|
  2. news
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2016 Cyclocross Tokyo

シクロクロス東京。
今年はこのために一時帰国させてもらった。
本来ならば、2月末までクロスシーズンをベルギーで過ごす予定だったけど、
シクロクロス東京があるなら帰国しない訳にはいかない。

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毎年、開催される度に勢いがついて、
ヨーロッパをも超えるほどの観客の熱気に包まれる。
来日していたパワーズが表彰台でここでワールドカップでも開催すれば、
⚫︎⚫︎⚫︎とかより既に観客も多いし絶対に盛り上がるねって冗談を言う程。

さて、今年は海外から、
全米チャンプのパワーズ、ベン、ザック、ティム、オーストラリア人のガリー。
ティム以外は知った顔でガリーなんかはベルギーで一緒くらいの順位で走っていたし、
僕が12月末のワールドカップZolderで落車した時に真後ろを走っていた選手。
僕としては三年前のパワーズとの一騎打ちをもう一度したいところ。

レース会場へは土曜日から入り、
たくさんの人とお話しや写真を一緒に撮って頂いた。
普段、日本で活動していないのに僕のことを意外と多くの人が知ってくれていて、
とても嬉しかった。
いつもワールドカップなど、ライブストリーミングで応援してますって言ってくれるひともいた。
もっと映像に映れるように頑張ります。

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さて、本番のレース。
砂の状態は天候と潮の満ち引きで変わるので、
当日に改めてチェック。
砂のラインで力の使う量が大きく変わるから入念に。

レースが始まる時間帯になると、あっちっち状態で僕はスタート前からこの状態。
スタートして、とりあえず乗車したまま始めの砂区間を終え、
二回目の砂区間でトップに立つ。
ラインのチョイスが良かったので楽に走れた。
パワーズがとりあえずジョインするまで落ち着いて走り、
2人になってからはペースを上げていった。
でも、自分のミスも重なり、
レース中盤はパワーズから差を開けられる。
砂区間ではワンミスが命取りなので、焦らず、彼との差を無理に縮めず、落ち着いて走り続けた。
レース後半にかけ、最長の砂区間で、新しいラインにトライし、
それがかなり楽だったので差を一気に詰めにかかった。
同時に彼もミスをし、トップに立つ。
でも、そのあと、コケてしまい築いたアドバンテージは帳消し。
んで、ヒカルが追いついてきたので3人で。
僕がミスして、パワーズも巻き込み、ヒカルがトップ独走。
僕はもうヘロヘロでパワーズにもついていけず。
ヒカルとパワーズの一騎討ちでパワーズが勝ち、
僕はその後ろでしょんぼりとゴール。3位。

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もっと前半で恐れずにガンガン攻めれば良かったと少し後悔。。
まだまだあまちゃんです。

最後まで諦めずに僕にたくさんの人が応援してくれていたことが、
普段、応援され慣れてないので嬉しかった!

会場の皆さんには魅せる走りが出来たかな。すごく心配。。
でも、毎年、トップ争いをここシクロクロス東京で演じ、いつも負けて。。
ほんと、勝たなきゃな。と思う。来年こそは!
そして、今回はパワーズの全米チャンプとしての懐の深さも感じた。
パワーズ、おめでとう!

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そして、会場で応援して下さった皆さん、ありがとうございました!
日本で影が薄いですが、これからもよろしくお願いします!

では。


  1. 2016/02/16(火) 17:43:20|
  2. Race
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  4. | コメント:0

2016 WorldChampionships in Heusden-Zolder

世界選手権。
ワールドカップ後は一時ベルギーの滞在拠点に戻り、
世界選手権前の木曜日から再びチームと合流。
木曜日は直接、大会会場に入り、
1時間みっちりと走る。
金曜日は会場に入らず、ホテルでのんびり。
リカバリーライド。
土曜日は会場に入り、コース試走。
この日から天気が崩れ、結構な雨が降った。
おかげでコースは泥になり、轍もより深くなった。

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そして、レース当日は雨が降ったり止んだり。
前日よりかはコースはイージーになっていた。
雨が降ったおかげで砂が絞まって走りやすくなった。
ゾルダーはセクションによって砂っぽい土と泥になる土が点在している。
どこが重要なポイントか見極め、タイヤ選択はタイフーンにした。

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レースはスタートして落車などの問題もなく、スムーズに切り抜けた。
位置取りもよかった。けれど、踏めない回せない。
今年の世界選手権こそは、という思いがあったので、
いろんな抱える問題はあったけど、順位が全て、結果が全てのこの大会。
ここで結果を出すために準備してきたけど、そんな思い通りにはいかなかった。
-2周の55位。
ナショナルチームのスタッフや、ランジット、僕に期待を寄せてくれていた人にに申し訳なかった。

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今年一年のゴールとして、世界選手権を見据えてやってきた。
ここ2年はこんな失敗ばかり。
弱い自分に吐き気する。
がんばるにも頑張る方向が違えばマイナス。
あがいてもいいのかわるいのか。
現実の状況を把握し、認め、更に発展するためのチョイスの繰り返し。
失敗を繰り返してるけど学んでることもある。同じ失敗はしたくない。
ヨーロッパでフルにシーズンを戦うためには足りないことだらけ。
自分が更に成長するために、自分を支えてくれるみんなに甘え、一緒にこれからも戦っていきたい。

色々な形で今年も皆さんから世界選手権へ向けての手助けをしていただき、ありがとうございました。

これからも応援よろしくお願いします。
まず、ほんとにトップ30に入りたい。
そのための努力をしないと。
がんばります。

竹之内悠

  1. 2016/02/07(日) 16:41:47|
  2. Race
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World Cup in Hoogerheide

結果は59位、マイナス3周。

今回のレースから日本ナショナルチームが合流。
色々とチームで協力してレースに参加。

20160203020613f4e.jpeg

コースは泥だったけれど、
そこまで酷くはなく、バイクも2周交代で済む範囲だった。
コースレイアウトが例年と比べ大きく変化していた。
長い階段が新設されていた。

201602030205349af.jpeg

僕は落ち続けていた調子をこのHoogerheideで持ち直したかった。
そのためにフランスでのワールドカップ後、
カラダのできる範囲で諦めずトレーニングをやり続けた。

レースの結果としては、そのおかげで少し復調した。
疲労感があるけどそれはしょうがない。
相変わらずの結果だけれど、世界選手権までの一週間を
どう過ごすか大きく左右するレースだったので前週より持ち直したカラダが嬉しかった。

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Hoogerheide後、トレーニングや移動等で
レポートアップが遅くなりました。
では。

  1. 2016/02/03(水) 02:08:49|
  2. Race
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プロフィール

竹之内悠

Author:竹之内悠
竹之内 悠

Yu Takenouchi
1988/9/1
170cm 62kg

Team
ToyoFrame

略歴
2011,2012,2013,2014,2015 Japan National Cyclocross Champion
2010 Japan National U23 MountainBike XCO Champion
2008&2009 Japan National U23 cyclocross Champion

2011,2012,2013,2014,2015 全日本シクロクロスチャンピオン
2010 全日本U23マウンテンバイククロスカントリーチャンピオン
2008,2009 全日本U23シクロクロスチャンピオン

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